お引越しの準備
帰任、帰国が決まったら
まだ時間がある、と思っても、書類や仕事の手続きなどもあり、荷物の整理がつかないままアッという間にその日が近くなり大慌て...そんなことのないよう早めに準備にとりかかりましょう。
業者選定と下見
引越の際には荷物の整理の他にも通関書類などさまざまな事務手続きも必要になります。現地の業者より日系引越会社に頼んだほうが良いのは言うまでもありません。
下見の際には自宅の部屋や物置などの荷物を見てもらうと同時に希望引取日時などの相談もしましょう。この時点では船便・航空便・ハンドキャリーの区別なくすべてを見てもらって、そのうえで会社規定や予算などに合わせながら持ちかえるもの、処分するものも含めて仕分けをしていきます。
見積り
下見が終わったら引越業者から見積もりを出してもらいます。見積もり料金はあくまでも概算となり(荷姿や荷物内容の増減で物量が変わるため)、このなかには梱包資材、集荷料、通関費用、日本国内の陸揚げ港湾費用、自宅までの配送料が含まれます。
引越費用に会社の制限がある場合にはその旨を業者に伝え、自分の荷物が制限以内か超過している場合にはどれくらい減らせば良いのか、アドバイスをもらうこともできます。
業者選定が終わったら当日までの必要書類や引取日時を事前に確認しておきます。
荷物の仕分けと荷造り
荷物引き取り日も決まったら、いざその日に向け準備を始めます。
荷物の仕分け
仕分けの手順
大量の荷物から何を持ちかえり、何を処分するか、迷うところですが、まずは帰国後の生活ですぐに必要となるものから優先順位をつけるかたちで仕分けを始めていきます。
会社規定がある場合には航空便で持ちかえることのできる量にも制限がかかってきます。十分に検討のうえ「こうしておけばよかった...」ことのないよう周到な準備が必要です。
荷造りそのものは引越業者におまかせしてももちろん構いませんが、荷物の仕分けはご本人さまにしかできない部分でもあります。事前にダンボール箱などを業者にオーダーしてそれを使って準備することもおすすめです。
処分する荷物と持ちかえる荷物
帰国後新しく買い替える予定にしているものなどは日本での処理費用などを考えると思い切ってこちらで処分してしまったほうがいいかと思います。
仕分けが終わってもものによっては引越荷物に入れられないもの、日本輸入通関上制限があるもの、また禁止されているもの、などさまざまな条項があるのでこちらも業者にもよくよく確認のうえ、だめなものはだめと諦めることも必要です。
荷造り・梱包の注意点
荷造りは引越業者にすべてまかせることもできますが、家具や大型電気器具、こわれもの、食器などを除いた荷物は自分で荷造りしたほうが梱包内容がしっかりと把握できてよいこともあります。
その場合のご注意頂きたい点を下記に記します。
荷物を分類する
衣類、食品、台所用品、文具類、子ども用品など大まかに荷物ごとに分類しておきます。 ダンボール箱に詰めるときには、関連するものが結局あちこちバラバラにならないように、まとめながら順番を考えて箱にいれていくと良いでしょう。
荷造りのコツ
衣類や寝具以外のものを詰めるときには、箱の底に梱包紙などを使ってクッションをつくります。パッキング材として紙の他にもタオルや衣類などを使ってもスペースの無駄が省けます。
そして箱がほぼいっぱいになったら、最後に上部からの圧力にもそなえて上にもクッション部分をつくります。あとは箱のなかに具体的に何を入れたか、品目リスト(名称と数量)のメモをそえておきます。
箱それぞれの管理が必要であれば通し番号もつけておき、引取当日に業者にそれを元に梱包明細書(パッキングリスト)を作るように依頼します。これでどの箱に何が入ったかの管理もバッチリです。
箱のサイズを見ながら小さめの箱には重くなるもの(本やCDなど)、大きめの箱に衣類や布団など比較的軽めのものを詰めていきます。
お布団を持ちかえる場合、大きくてかさばります。特に航空便の場合は重量だけでなく容積も関わってきますので、ふとん圧縮袋をつかってコンパクトにしておけば、他にもたくさんの荷物を運ぶことができます。
こわれものや食器などは...プロでもある引越業者にまかせたほうがいいでしょう。お皿などは包んだ後も箱への入れ方ひとつでもリスクは変わってきます。
お引越し当日
当日は業者がそれぞれ配置につきながらすすめていきますので、逆に当日はゆっくりとソファーなどにおかけ頂きまして、お荷物の詰め間違い(持って行ってはいけないものが入ってしまわないかなど)がないかの確認など、われわれの作業全体の確認頂くだけで結構です。
またその際に輸送保険リストも記入準備をし、搬出完了後他必要書類とともに引越業者にお渡し下さい。ご不明な点などございましたら都度立会い日本人スタッフにお申し付け下さい。